
6月4-5日に宮城県気仙沼市に行ってみたのです。 3.11の夜中に広範囲に燃える気仙沼の映像を見てたので、どんなに酷い状況が待ってるのかと思いながら駅を出ると、意外にも普通の田舎の静かな駅前な景色だったのです。拍子抜けしながら輪行バックから自転車を取り出し組み立てて自転車を走らせれば、すぐにネコにも遭遇するくらい平穏な状況なのです。でも、坂道を下りながら、駅が少し高台の奥まったところに在っただけと言うのに気づくのです。
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海岸線沿いから湾外に抜けてく道を進むごとに津波のスゴさを実感するのです。駅前など地震で倒壊した建物は皆無だったのが、見渡す限り破壊されてる光景が広がってるのです。阪神大震災みたいに潰れてるのではなく、在ったはずのものが無くなっているのです。そして無いはずのものが在ったりするのです。海から500mくらい内陸に大型船が打ち上げられているのです。
最初は不謹慎だと思いつつも、この状況がキレイだとも思ったのです。自転車まで持ち込んで撮影するのも気が引けたのは最初だけで、すぐに魅せられて撮り回ったのです。新聞やニュースのレポートのように撮影するのではなく、撮りたいように撮り回ったのです。もとい、ここまで手つかずなままだと新鮮味もなく、もうニュースとして取り上げられるようなこともないだろうし...。


時間に因っても風景は大きく変わるのです。戻ろうとした道が潮の満ち引きで冠水して別ルートを探すことになったり、昨日と同じ場所に水が溜まって違うロケーションと勘違いしちゃうくらいなのです。今でもその影響で足場もままならない状況が続いてるので、復旧前の片付けすら難しいのが判るのです。
遠く離れた場所だと「もう3ヵ月」と思っていたけど、被災地に来れば「まだ3ヵ月」と言うのを実感するのです。それと復旧のためのボランティアは必要だけど、散財しに来る観光客も必要だと思ってたのが正しかったのです。観光商店のおばさんも「店は残ったけど、買いに来る客が居ないと潰れちゃうよ」と笑いながら言ってたのです。行ってみて判ることは多かったのです。
コメント(1)
うん。じゃんじゃん行って欲しいよ。
そんでじゃんじゃん、見てほしい。この場所の人と話して欲しい。
自分の目で見ない限りはニュースなんて意味ないんだよね。
震災のことテレビで見飽きたって、言われても仕方ないよ。
みんなに行って欲しい。
言い聞かせなくとも、他人事じゃなくなるんだから。
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